3.3.9 4 つ目のカン
4つ目のカン後の捨て牌で、誰も上がることができなかった場合は流局となります。4つのカンをすべて同一のプレイヤーが行った場合はプレイを続行しますが、それ以上のカンは行うことができません。
3.3.10 ロン
捨て牌によって上がり手(最低1翻役)を完成することができる場合は「ロン」を宣言して上がることができます。(フリテンの場合を除く)
3.3.11 ツモ
自分の順番に牌山もしくは王牌から持ってきた牌によって手(最低1翻役)を作ることができる場合は「ツモ」を宣言して上がることができます。ツモ牌は他の牌から離して置き、他のプレイヤーに分かりやすいようにします。フリテンの場合でも、ツモ上がりは可能です。
3.3.12 リーチ
鳴きを行わずにテンパイまで構成することができた場合には「リーチ」をかけることができます。プレイヤーは「リーチ」の宣言後に捨て牌を横向きにして置き、続いて1000点棒をテーブルに置きます。もしリーチ時の捨て牌で他のプレイヤーがロンした場合、リーチは無効となります。もし他のプレイヤーがリーチ時の捨て牌を鳴いた場合、次の順番時に捨てる牌を横向きにします。
牌山に4枚以上の牌が残っていなければリーチをすることができません。
1000点はリーチをかけたプレイヤーが上がった場合、当事者に戻されます。もし他のプレイヤーが上がった場合、そのプレイヤーが1000点を得ます。流局の場合は次に誰かが上がるまで保留されます。
リーチをかけたプレイヤーはその後に手の変更をすることができません。
ただしカンをしても手の構成が変わらない場合はアンカンが可能です。
フリテンでもリーチは可能です。逆にリーチをかけた後で、上がり牌を見逃した場合にはフリテンとなってしまいます。
フリテンでもツモで上がることができます。
リーチは役としてカウントされます。リーチをかけた後の一巡(プレイヤーの次の順番を含む)以内に上がることができれば「一発」が別の役として加算されます。一巡内で誰かが鳴いた時点で一発は成立しなくなります。
リーチをして上がったプレイヤーは、ドラ指標牌およびカンドラ指標牌の下にある牌をめくって「裏ドラ」を開示します。裏ドラはリーチをかけたプレーヤーにのみ有効です。
3.4 局の終了
局が終了するには3つのパターンがあります:
通常の流局(誰も上がれなかった場合)、通常以外の流局、複数のプレイヤーが上がった場合。
3.4.1 最後の牌
最後の捨て牌はロンのみに有効です。ポン、チー、カンを鳴くことはできません。
最後から2枚目の牌でカンが鳴かれた場合、リンシャン牌が最後の牌となります。
3.4.2 流局
流局は誰も上がることができなかった場合に起こります。王牌の14枚は使用しません。ノーテンのプレイヤーはテンパイのプレイヤーにペナルティーを払います。
ノーテンのペナルティーは合計で3000点です。もし3人のプレイヤーがテンパイの場合、1人のノーテンのプレイヤーが各プレイヤーに1000点を支払います。もしテンパイのプレイヤーが1人だけの場合、残りノーテンのプレイヤーから各1000点づつ受け取ります。4枚ともすでに自分の手の中にある牌を待つ形はテンパイとみなされません。すでに場に4枚とも捨てられている牌を待つ形はテンパイとみなされます。流局の確定後に積み棒が親の右側に置かれます。
3.4.3 流局(通常以外の流局)
通常以外の流局にはペナルティーが発生しません。またリーチをかけたプレイヤーも手をオープンする必要がありません。ただし「4人リーチ」は例外です。流局の確定後に積み棒が親の右側に置かれます。通常以外のリーチは以下の場合に発生します:
- 九種九牌 (キューシュキューハイ)
すなわち最初の一巡で手牌に9枚以上のヤオチュー牌(1・9字牌)がある場合、プレイヤーは流局を宣言できる。途中で鳴きがあった場合は無効。
- 四開槓(スーカイカン)
4番目のカンの後で誰も上がらなかった場合、なおかつ一人のプレイヤーがカンを独占していない場合。
- 四風連打 (スーフウレンタ)
最初の1巡で同種の「風牌」が4枚捨てられた時。途中で鳴きがあった場合は無効。
- 四人立直 (よにんリーチ)
4人全員がリーチをかけたが誰も上がれなかった場合。全員が手をオープンしなければならない。
3.4.4 流局した場合のリーチ棒の取り扱い
流局が確定した場合、リーチ棒はテーブル上に残され、次に上がったプレイヤーに渡される。もし複数のプレイヤーが上がりを宣言した場合、リーチ棒は放銃者の右に近いプレイヤーが受け取る。
3.4.5 フリテン
上がり牌が、以前に捨てた牌に含まれる場合はフリテンとなり、ロン上がりがゆるされない。
フリテン状態のプレイヤーは、手を変えることでフリテンから脱出することができる。(リーチをかけるとできなくなる。)
フリテン状態でもツモ上がりは可能である。
上がり牌を見逃した場合(役がつかないから見逃したとしても)、仮のフリテンとなり、同巡内に見逃した牌が来ても上がることができない。鳴きが発生した時点で同巡ではなくなり、仮のフリテンは解除される。仮のフリテンは該当プレイヤーが次の牌をとった時点で解除される。すなわちどのような形であれ、ツモ上がりはフリテンとならない。
フリテンの例1
テンパイ状態のプレイヤーで、すでに自分が捨てた牌が上がりの牌の場合はフリテンとなり、ロン上がりできない。
仮にこのような手だとして:
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